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下関旅行記 東行庵その4 [下関旅行記]

東行庵の4回目の投稿となります。下関旅行記最終回です。
前回に引き続き東行庵敷地内から何点かをご紹介します。

東行庵の敷地内には「奇兵隊および諸藩士顕彰墓地」があります。
奇兵隊士の多くは十代、二十代で妻子もなく、墓は無縁仏になり記憶から忘れ去られていった状況を嘆いた東行庵三世谷玉仙尼が、昭和四十二年の晋作105年祭の記念事業として、晋作の眠る東行庵の清水山を造成し、各地に散らばっていた墓碑を集め供養しました。
(「奇兵隊および諸藩士顕彰墓地」一坂太郎著 東行庵刊より)

全部で百基以上の墓があります。墓の写真は撮影するのは気が引けたので、写真は数枚しか撮影しませんでした。

・白石正一郎の墓碑
 過去の投稿でも出てきた、奇兵隊を金銭面で支えた(奇兵隊会計方)白石正一郎の墓碑です。
DSCN1041

隣にはずっと他の隊士の墓が並んでいます。墓地は5つ以上のこのようなブロックから構成されています。
DSCN1042

・聖観音菩薩像
 奇兵隊および諸藩士の霊を慰めるために建てられ、昭和四十八年に開眼式が行われた。
DSCN1046

・晋作歌碑
 慶応元年(1865年)に下関新地町に日本で最初の招魂社を創建したときに、亡き同士をしのんで詠んだ。
DSCN1048
おくれてもおくれても
又君たちに誓ひしことを
あに忘れめや


・司馬遼太郎文学碑
 平成十年建立。「街道をゆく」より。
DSCN1050

以上で下関旅行記終わりです。
今度は、どこ行こうかな。


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タグ:東行庵

下関旅行記 東行庵その3 [下関旅行記]

前回の投稿からだいぶ時間があきましたが、東行庵の3回目の投稿となります。
東行庵敷地内から何点かをご紹介します。

・高杉晋作像
 下関旅行記3回目の晋作像ですが、日和山公園で紹介した晋作像の試作原型だそうです。言われてみれば、顔以外はほぼデザインは同じような感じがします。ただ、この銅像が最初に目に入ってきた時の印象深さは未だに忘れません。
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DSCN1024
 
・谷梅処の墓
 前回の投稿でもでてきましたがおうのは晋作の没後梅処尼と名乗り初代東行庵の庵主となりました。以後明治四十二年に他界するまで菩提を弔いました。
DSCN1039

福田侠平(公明)
 明治四十三年に盟友山県有朋の撰文を得て建てられた顕彰碑。
 福田侠平(公明)は、奇兵隊の参謀・軍監。明治元年戊辰戦争で北越方面で戦った後、下関にて病没(案内板より)。
DSCN1019

・福田侠平(公明)の墓
 遺言により、晋作の墓の側に葬られた。
DSCN1037

(つづく)
タグ:東行庵

下関旅行記 東行庵その2 [下関旅行記]

今日の投稿は東行庵の2回目です。

東行庵についてから、暑かったせいもあり、東行記念館に入りました。
当日は、「高杉晋作と奇兵隊」と題した展示をやっており、奇兵隊士の袖印など貴重な遺品をみることができました。

・東行記念館
DSCN1000

この後、東行庵の周辺を見てまわりましたが、役に立ったのが東行記念館で入館料を払ったときにもらった手書きの小さな地図。これがあったおかげで効率よくみることができました。ですので初めての方はまず、東行記念館をスタートにした方がよいかと思います。

・晋作辞世の句と野村望東尼が継ぎ足した句
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 晋作が辞世の句「面白きこともなき世をおもしろく」と詠んだ後、看病していた野村望東尼(福岡藩幕末の女流歌人、勤王家)が「すみなすものは心なりけり」と継ぎ足すと晋作が「おもしろいのう」とつぶやいたというエピソードがあります。

面白きこともなき世をおもしろく
すみなすものは心なりけり


・こちらが東行庵です。
DSCN1055

もともと山縣狂介(有朋)が幕末期に無隣庵と名付けた草庵をここに建てましたが、晋作の遺言で奇兵隊の本拠地に近いこの地に遺骸が葬られました。その後、晋作の愛人おうの(谷梅処)が出家し晋作の菩提を弔うにあたり、山縣はこの庵を谷梅処にゆずりました。現在の庵は、明治十七年に伊藤博文山縣有朋井上馨等全国諸名士の寄付により建立されたもの(説明板より)。

・高杉東行(晋作)顕彰碑
明治四十四年ここに建てられ、井上馨が除幕。

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説明板によると動けば雷電の如く、発すれば風雨の如しの名文ではじまり、東行(晋作)の残した業績がかかれています。

・東行(晋作)の墓
DSCN1035

説明板によると灯籠は木戸孝允、伊藤博文井上馨から寄進されたものとあります。

DSCN1036

(つづく)
タグ:東行庵
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